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「ランバート・イートン筋無力症候群(LEMS)の診断における
抗カルシウムチャネル抗体(抗VGCC抗体)検査の運用指針」発表にあたって
ランバート・イートン筋無力症候群(LEMS)は、四肢筋力低下、腱反射低下、および自律神経障害を呈する神経筋接合部・自律神経の自己免疫疾患です。LEMSの患者の85から95%で陽性となる抗カルシウムチャネル抗体(抗VGCC抗体)検査は、LEMSの診断基準(※)における検査所見のひとつとして、筋電図と並び実施されてきました。
この度、LEMSの診断の補助を目的としたRIA法による血清中の抗VGCC抗体検査が保険収載されました。そこで、LEMSの診断において抗VGCC抗体検査を正しく運用してもらうべく、当学会にて「ランバート・イートン筋無力症候群(LEMS)の診断における抗カルシウムチャネル抗体(抗VGCC抗体)検査の運用指針」を作成しました。
今回作成した運用指針が臨床現場で役立つことを期待します。
(※)「ランバート・イートン筋無力症候群の診断基準」(難治性疾患政策研究事業「神経免疫疾患のエビデンスによる診断基準・重症度分類・ガイドラインの妥当性と患者QOLの検証研究班」)
2021年9月
日本神経免疫学会
理事長 藤原 一男